種牡馬のプロフィールの半分には、略号の並んだ一行が載っています。認定済み、能力検査済み、育種価いくつ。牝馬の所有者にはそれが順位表のように見えます。種牡馬の所有者にとっては請求書と一冬分の仕事です。そして、その根拠となる馬登録をどの団体が行ったのかは、ほとんど書かれていません。
両者は同じ書類を読みながら、別のことを意味しています。認定と能力検査は本当に異なる二つのものを測っており、そのどちらも、多くの人が想定しているものを測ってはいません。
認定と能力検査は同じ書類ではない
会話のなかでこの二つは互換的に使われ、混乱のほとんどはそこから始まります。
認定は繁殖適格性の判断です。血統登録団体が種牡馬を体型、動き、血統について評価し、その登録簿の枠内で繁殖に供してよいかを決めます。それは提示されたその日の種牡馬についての判断であり、その団体が生産しようとしているものを基準にした評価です。
能力検査が測るのは別のものです。定められた期間、定められた方式のもとでの、訓練された能力。検査を受けた馬の乗り味、歩様、跳躍能力、気性について何かを語ります。
双方にとって重要な点は次のことです。能力検査が評価するのはその種牡馬です。子馬についての言明ではありません。遺伝性とは多数の産駒にわたる統計的な主張であり、それについて語る唯一の数値は育種価です。そして育種価は、十分な数の産駒自身が評価されるまで存在し得ません。
育種価だけが遺伝について語る数値である
種牡馬が何を伝えるのかを知りたいなら、探すのは検査の点数ではありません。産駒の成績から推定された育種価です。
ここから二つのことが導かれます。若い種牡馬の育種価は本質的に不確かです。まだ計算のもとになる産駒がいないためで、だからこそ精度の指標とともに公表されます。そしてその精度のほうが数値そのものより重要です。また育種価は常に母集団に対する相対値です。評価対象の集団のなかでその種牡馬がどこに位置するかを示すのであって、絶対的にどれだけ優れているかを示すのではありません。
したがって、認定を受けたばかりで良い検査結果を持つ若い種牡馬が、実績のある種牡馬より劣るわけではありません。単に分かっていることが少ないだけです。それは意識的な選択であり、種付料がそれを反映しているかぎり、正当な選択です。
どの団体の馬登録なのかも情報の一部である
「認定済み」だけでは不完全です。血統登録団体はそれぞれの繁殖計画を、それぞれの要件と優先順位のもとで運営しており、規程は改定されます。ある登録簿で認定され、別の登録簿には登録されていない種牡馬がいても、それ自体は何も問題ではありません。繁殖目標が異なるだけです。
どのプロフィールに対しても尋ねる価値のある三つの問いがあります。
- どの血統登録団体で、どの繁殖計画に対してか
- いつか — 認定はある時点の記録であり、要件は動きます
- その登録が現在も有効か、条件付きだったのか
拘束力のある回答は広告ではなく登録団体から来ます。ドイツでは Deutsche Reiterliche Vereinigung が競技と繁殖を一つの組織の下に置いており、どの団体がある品種を統括しているのか分からないときの出発点として適切です。登録機関に二時間電話をかけるほうが、どれだけ動画を見るよりも多くのことが片づきます。
種牡馬の所有者にとって何を買うことになるのか
商業的な答えは色気のないものです。馬を比較可能にする、ということです。似た血統の二頭から選ぼうとしている牝馬の所有者には、結果がなければ写真と主張しかありません。結果があれば、その年に検査を受けた他のすべての種牡馬と同じ条件で得られた数値が手に入ります。
それだけで高い種付料が正当化されるわけではありません。正当化するのは、結果と血統と、そして後になって産駒が実際に何をするかの組み合わせです。十一月に認定と検査への登録を天秤にかける所有者がしているのは素朴な算術です。登録にかかる費用と数か月の調教と、それがなければ来なかったであろう牝馬とを比べているのです。
その金額について当社は数字を示しません。料金は検査を実施する団体が定め、方式によって異なり、定期的に改定されます。記事に印刷された数字は翌年には誤りになります。実施団体に尋ねれば教えてくれます。
検査が扱わないこと
- 産駒の健康。レントゲン所見と遺伝子マーカーは別個の検査であり、別個の結果です。合格した検査が遺伝子パネルの代わりにはなりません
- あなたの牝馬との相性。高く評価された種牡馬が、ある特定の牝馬にとっては誤った選択であることがあります。配合は二頭についての判断であって、一頭についての判断ではありません
- 繁殖能力。能力検査が測るのは能力であって、精液の質ではありません
- 現在も当てはまるかどうか。十年前の結果が記述しているのは十年前の馬です
そのどれもが検査を無価値にするものではありません。検査は四つではなく一つの問いに答える、ということです。
これが決まるのは冬である
認定と検査の日程は一年の冬半分に置かれ、双方が同じ数週間のうちに決めます。種牡馬の所有者は登録するかしないかを決め、牝馬の所有者は春に向けた候補を絞ります。三月に調べ始めれば、残っているものから選ぶことになります。
牝馬の所有者にとってそれは、四月ではなく十一月に書類を求めるという意味です。登録団体が登録を確認するには数分ではなく数日かかり、その回答は考えを変えるのに間に合う時期に届きます。
当社の扱い方
Hoofine では、認定、検査結果、交配条件が問い合わせ後に送られるのではなく種牡馬のプロフィールに記載されています。比較可能にすることが目的のすべてだからです。ただしそこに書かれているのは種牡馬所有者の申告です。当社の検証マークが対象とするのは本人確認と書類であり、繁殖認定を確認するものではありませんし、そのように提示してもいません。認定について拘束力を持つのは、それを発行した血統登録団体の言葉です。
交配契約が定めるのは別の問いであり、同じくらい読む価値があります。牝馬が受胎しなかったときに何が起きるか、という問いです。



